登校は、学生たちより早くから。朝は7時30分から仕込みが始まります。
おにぎりを握って、お出汁をとって。お弁当詰めて。。。
ちなみに、写真の「きつねうどん」は240円。
もちろん、昆布と鰹で、毎日丁寧にお出汁をとってます。
コンビニおにぎりの行儀良さはありませんが、
心揺さぶるビジュアルと好きなものだけが揃うおにぎり。
おひとつたったの60円。ひとつひとつ。ぎゅっギュと。ぼってり愛がこもってます。
お父さんの代から数えて約50年。前川ご夫婦が切り盛りされるようになって38年間。
前川さん自身も鴨沂高校の出身です。
誰よりも、誰よりも鴨沂のことを見続けてきた優しい眼差しがチャームポイント。
永遠のアイドル、おきょうさん。
物腰柔らかな前川さんと、元気いっぱいおきょうさんの絶妙な夫婦漫才も、食堂名物です。
「皆さんに喜んでもらえるなら生涯現役!みんな、大変やろう言うてえらい心配してもらうけど。
うちには生きた見本が居てはるさかい。私なんてまだまだ!」。
おきょうさんが「上には上がいる」と言い放つのが、一番左のおねえさま。
前川さんのお父さんの代から食堂勤務をされておられます。すごい!!!
至る所で唐揚げが攻めてくる。
カップに入って100円。
ちなみにポテトも量り売り。50円から。
その名は「カララー」。ラーメンと唐揚げの斬新さに食らいつき!
がっつり男子、少食女子でサイズも3タイプから選べます。
唐揚げにマヨネーズかけられたら誰だって従います。
「おいしくなあれ。おいしくなあれ」。
唐揚げは企業秘密(!)のつけダレをしっかり染み込ませて、なんと1日寝かせているんです。
出来るだけお財布に優しく。そして美味しくて体にも優しく、がモットー。
コロッケだって、全部手作り。
ポップカードも全部手作り。
「食育」なんて言われるずうっと前から。
スマイルゼロ円どころじゃない。
うちは愛がゼロ円です。
前川食堂がみんな好きすぎて、絵の得意な子たちがメニューカードまで作る始末です。
商業美術部健在。
ちなみに。旧校舎食堂にあった名物看板も、商業美術部、推定80年代卒業生の作品。
「ギャラは当時の定食2回分で」。
食堂も常連さんになると、出来上がると名前で呼ばれるようになります。
食堂全体に響き渡るいい声。
恐るべきは、歴代卒業生の名前まで記憶しているところ。
育ち盛りを支えるお弁当は、300円均一。
お父さんの会社の社員食堂より、断然美味しいの、食べてます。
安心。
お弁当持参組も、さあ、どっちを早弁にしよう?
美味しいものを作る人の手はまた、ふっくらパンのよう。手際を見てるだけで、美味しさが伝わってきます。
ちなみに、いつも厨房奥で料理担当されているお兄さんは鴨沂の定時制卒業生。
そしてお兄さんの奥さんは鴨沂の全日制卒業生です。
みんな、鴨沂のプロですね。
惜しまれながらも突然の募集停止の発表とともに、学生数がぐんと減ってしまった鴨沂高校の夜間定時制。
「全盛期は朝7時から夜11時まで、まさにセブンイレブンで食堂稼働してたんやで」と前川さん。
そんな中も、夜間で学ぶ学生のため、全日制のランチが終わると、美味しい給食作りに励んでられます。
ある日の夜間定時制さんへの給食プレート。
かかってるチリソースだって、もちろん手作りです。
年代物の、アナログレジ。
ずうっと馴染んだものは、手放したくない。
いつか、回り回って良さも味も出てくるのです。
そう。38年間。続けられたのは「愛」です。
ありがとう!
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